電解質異常① 高カルシウム血症の原因と治療法

電解質異常

高カルシウム血症をきたす疾患

分類疾患機序
PTH上昇原発性副甲状腺機能亢進症PTH過剰
続発性副甲状腺機能亢進症(進行例)長期刺激で高Caになることがある
三次性副甲状腺機能亢進症PTH自律分泌
悪性腫瘍悪性腫瘍関連高カルシウム血症PTHrP、骨転移
多発性骨髄腫骨破壊
骨転移(乳癌・肺癌など)骨吸収亢進
ビタミンD増加ビタミンD過剰症Ca吸収増加
サルコイドーシス活性型ビタミンD産生↑
結核活性型ビタミンD産生↑
内分泌甲状腺機能亢進症骨吸収亢進
褐色細胞腫まれ
副腎不全脱水などによる
薬剤サイアザイド系利尿薬Ca再吸収↑
リチウムPTH分泌↑
その他長期臥床骨吸収亢進
ミルクアルカリ症候群Ca製剤過剰摂取

高カルシウム血症の所見

項目内容
神経・精神症状倦怠感、筋力低下、傾眠、意識障害、抑うつ、せん妄、昏睡
消化器症状食欲低下、悪心、嘔吐、便秘、腹痛、急性膵炎
腎症状多尿、口渇、脱水、腎結石、腎機能障害、腎石灰化
骨症状骨痛、病的骨折、骨粗鬆症
循環器症状高血圧、不整脈
心電図QT時間短縮、重症では房室ブロック・心室性不整脈

高カルシウム血症の治療

治療作用適応・ポイント
生理食塩水輸液脱水補正・Ca排泄促進第一選択
フロセミド尿中Ca排泄促進輸液後に体液過剰時のみ使用(ループ利尿薬)
カルシトニン骨吸収抑制即効性あり(数時間)、効果は2~3日で減弱
ビスホスホネート製剤(ゾレドロン酸、パミドロン酸)骨吸収抑制悪性腫瘍関連高Ca血症の第一選択、効果発現は2~4日
デノスマブRANKL阻害ビスホスホネート抵抗例や腎機能低下例
糖質コルチコイド活性型ビタミンD産生抑制サルコイドーシス、悪性リンパ腫、ビタミンD中毒
血液透析Ca除去重症・腎不全・輸液困難・難治例

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